インテリアコーディネーターになるには?

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インテリアコーディネーター早わかり!資格の内容・難易度・勉強方法

2017/01/22

 

インテリアコーディネーターは憧れの職業ですよね。

 

お客さんの希望を聞きながら素敵な空間を演出したり、おしゃれなインテリアグッズをそろえたり。お客さんから感謝されると嬉しさや充足感を感じます。

 

資格がなくても有資格者と同じ仕事はできますが、インテリアコーディネーターの資格を持っておけば履歴書や名刺に書くことができ、人にアピールする手段になります。

 

もちろん、資格試験に向けて勉強した知識は実践でも役立ちますので決して無駄になることはありません。

 

このページではインテリアコーディネーターって何?というところから、資格試験に合格するための勉強法などを紹介します。これからインテリアコーディネーターを目指す人は参考にどうぞ。

 

インテリアコーディネーターの仕事とは?

インテリアコーディネーターは、お客さんの住まいを快適に変えるため、希望や現在の不満などを聞きながら適切なアドバイスを行う仕事です。「住まいのスペシャリスト」として幅広く活躍していますよ。

 

具体的には、家具、カーテン、照明などインテリア用品を販売する会社や、住宅メーカー、リフォーム会社、設計事務所などに勤務している人が多いですね。

 

自分でインテリアコーディネーターの会社をおこして成功している例もありますが、その場合は建築士の資格を併せ持つケースがほとんどです。

 

将来的に独立開業を目指す方は、インテリアコーディネーターの資格だけでなく建築士の資格をとることも視野に入れておきましょう。

 

<インテリアコーディネーターの仕事の流れ>

①コンサルティング:
お客さんの部屋の希望や予算、家族構成などを聞き適切なアドバイスをします。

②プランニング:
インテリアのプランを立てます。要望に沿って全体の雰囲気やカラー、レイアウト、床や天井、壁などの素材、家具や正面といったイメージを組み立てていきます。

③商品の選択:
予算内でイメージを実現できるよう、家具や照明、内装材などを専門家の立場から選びます。

④プレゼンテーション:
図や資料、立体模型などを使って、プランニングした案をお客さんに分かりやすく提案します。

 

インテリアの仕事に資格は必要?

インテリアコーディネーターの仕事をするのに資格はいりません。インテリアコーディネーターとして成功したければ、実際に仕事ができる環境に飛び込んでしまうことが近道です。

 

ただし、全く別の業界からインテリア業界に転職したい人や、より深くインテリアコーディネーターの知識を身に着けたい人は、インテリア産業協会が主催する「インテリアコーディネーター資格試験」にチャレンジすることをおすすめします。

 

インテリアコーディネーター資格試験について

詳細は公式サイトをご覧ください。
インテリア産業協会

 

「インテリアコーディネーター資格試験」は公益社団法人インテリア産業協会が主催する認定試験です。試験に合格するとインテリアコーディネーターとして登録されるほか、登録証の交付を受けます。

 

インテリアコーディネーターの資格を持っていることで転職の際にアピールポイントになりますし(持っていない人よりは有利でしょう)、資格試験の勉強をする過程でインテリアの専門知識を覚えることができます。

 

資格試験は1次と2次で構成されています。受験者は1次と2次の両方に合格すれば、晴れてインテリアコーディネーターとして登録されます。

 

  • 1次試験(160分)…マークシート式択一試験
  • 2次試験(180分)…製図によるプレゼンテーション、論文

*1次試験に合格した人は次年度から3年間1次試験が免除されますよ。ただし、免除期間が過ぎた場合は1次試験からの受験となりますのでご注意くださいね。

 

受験資格はなく、誰でも受験できます。未経験でも子供でも受験可能です☆

 

資格試験日・会場・受験料

毎年、秋から冬にかけて全国12カ所の会場でインテリアコーディネーター試験が行われます。

資格試験日

  • 1次試験…10月初旬
  • 2次試験…12月初旬

試験会場

札幌・盛岡・仙台・高崎・東京・名古屋・金沢・大阪・広島・高松・福岡・沖縄

受験料

  • 一次試験のみを受験:受験料11,300円(税込)
  • 二次試験のみを受験:受験料11,300円(税込)
  • 一次試験と二次試験の両方を受験:14,400円(税込)

 

試験ではどんな内容の問題が出題される?

出題範囲は歴史、人間工学、色彩、インテリアエレメント、建具・素材、住宅設備、関連法規など広範囲に渡ります。未経験者にとっては生まれて初めて目にする用語もたくさん出題されますよ。

 

<インテリア産業協会ホームページより抜粋↓>

●1次試験(160分)
1. インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること
インテリアコーディネーター誕生の背景となった住まいへの意識変化や住宅・インテリア産業の発展の経過、その後のインテリア産業の進展とインテリアコーディネーターの職域の拡大等に関する基礎知識を有していること。2. インテリアコーディネーターの仕事に関すること
インテリアコーディネーターとしての役割、職能、必要な実務内容・手順および職域等に関する基礎知識を有していること。

3. インテリアの歴史に関すること
古代から現代に至る日本及び西洋のインテリアの歴史に関する基礎知識を有していること。

4. インテリアコーディネーションの計画に関すること
インテリアコーディネーションのための基本的な検討事項(生活像、規模計画、寸法計画、人間工学、造形原理、色彩計画、安全計画、性能計画、維持管理)、生活場面の構成手法、リフォームの計画等に関する基礎知識を有していること。

5. インテリアエレメント・関連エレメントに関すること
インテリアエレメント(住宅家具、造作部品、システム・ユニット製品、ウインドートリートメント、カーペット、インテリアオーナメント等)、各種品質表示、エクステリアエレメント等に関する基礎知識を有していること。

6. インテリアの構造・構法と仕上げに関すること
建築の構造・構法、インテリア(床・壁・天井)の構法、造作と造作材、機能材料と工法、建具、仕上げ材と仕上げ等に関する基礎知識を有していること。

7. 環境と設備に関すること
室内環境(熱、湿気、換気・通風、音、光)、住宅設備(給排水、換気・空調、自然エネルギー、電気、照明、水回り設備機器)に関する基礎知識を有していること。

8. インテリアコーディネーションの表現に関すること
建築等設計図書、二次元・三次元表現技法、CAD表現・レンダリング、プレゼンテーションに関する基礎知識を有していること。

9. インテリア関連の法規、規格、制度に関すること
インテリアに関連する建築・住宅、省エネ・環境・リサイクル、高齢者・障害者配慮、品質・安全性等分野の法規制・規格・制度・表示に関する基礎知識を有していること。

●2次試験(180分)
(論文)
インテリアコーディネーターとして、住まいのインテリアに関する与えられた課題について、これを理解・判断し、的確な解答を文章で明瞭に表現できる能力を有していること。(プレゼンテーション)
インテリアの基礎知識をもとに、住まいのインテリア空間に関する与えられた課題について、これを理解・判断し、プレゼンテーションとして図面等で的確に表現できる能力を有していること。

 

合格率はどれくらい?

インテリアコーディネーター試験の合格率は20%前後

 

難易度は?

合格率は低いですが、ちゃんと勉強すればそれほど難しい試験ではありません。

 

合格するのに必要な勉強期間・時間

通信教育では標準学習期間として6か月~8か月を目安にしています。

半年くらいかけて少しずつ学習を進めていくイメージです。

1日30分くらい勉強を続ければ合格できるかと思います。

 

もっと短期間でも合格は可能です。

 

未経験者でも1カ月半ほどの期間、1日2時間しっかり学習すれば1次試験に合格できます。1次試験が終わったらすぐに2次試験の勉強に取りかかりましょう。

 

資格試験に向けての勉強方法

インテリアコーディネーター資格試験を挑戦するに際して、勉強方法は以下の3とおりです。

  • スクールに通う
  • 通信講座を受講する
  • テキストを買って独学する

スクールに通う

東京や大阪を中心にインテリアコーディネーター試験のためのスクールが開講しています。メリットは学校に行きさえすれば強制的に勉強できる、仲間ができる、就職先を紹介してもらえる等です。デメリットは高額であることです。予算に余裕があり、インテリアコーディネーターとして就職先をあっせんしてもらいたい人はスクールを利用するのがおすすめです。

 

通信講座を受講する

通信講座もいくつかあります。通信講座のメリットは自分のペースで学習を進められることと、スクールに比べ費用がかからない点です。働きながらインテリアコーディネーター試験を目指す人や趣味の一環で受験する人におすすめです。

 

テキストを買って独学する

本屋でテキストや参考書を買って来て独学することもできます。メリットは費用がかからないこと。デメリットは、特に未経験者や知識のない人は、どのように学習を進めて良いのか分からないということです。自分で調べながら学習できる人や時間に余裕のある人、すでに業界で働いている人におすすめの勉強法です。

 

スクール、通信講座、独学のどれを選べば良いか分からない人はこちらの記事もどうぞ。
インテリアコーディネーター資格試験の勉強方法~通学・通信・独学の選び方~

 

独学で勉強するには?

独学で勉強する方法について、ここでは概要だけを書いておきます。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
インテリアコーディネーター1次試験を独学で進めるための勉強方法とは?

 

独学する場合、次のような流れで勉強を進めます。

step1.テキスト・参考書・問題集をそろえる
step2.スケジュールを立てる
step3.テキストを読む
step4.過去問7年分を3回は繰り返して解く

 

インテリアコーディネーター試験はとにかく暗記することが合格の秘訣です。過去問を何度も繰り返して、重要なキーワードを徹底して覚えましょう。

 

資格試験に役立つテキスト・問題集

スクールに通う人や通信講座を受講する人は自分で問題集や参考書などを購入する必要はありません。提供されるテキストや問題集にじっくり取り組みましょう。

 

テキスト・問題集についてはこちらの記事もどうぞ。
インテリアコーディネーター1次試験に役立つ本(テキスト)・参考書

 

ここでは独学者におすすめのテキスト・問題集を簡単に紹介します。
<1次試験対策>

テキスト問題集

インテリアコーディネーター1次試験合格教本

インテリアコーディネーター1次試験 過去問題徹底研究
文章だけでなく図や絵で分かりやすく説明されたテキストです上巻と下巻があります。

*毎年2月に最新版が発売されます。必ず最新版を入手しましょう。

過去7年分の試験問題が収録されている過去問集です。この問題集を徹底的にやっておけば合格に近づけると思います。

*毎年2月に最新版が発売されます。必ず最新版を入手しましょう。

 

<2次試験対策>

 テキスト問題集

インテリアコーディネーター資格試験 はじめてのインテリア製図 合格する図面の描き方 第4版

インテリアコーディネーター2次試験 過去問題徹底研究
はじめてインテリア製図にチャレンジする人に向けて、わかりやすく製図のやり方や手順が載っています。2次試験の過去問10年分が掲載されています。ひと通り目を通しておくことをおすすめします。

様々な教科書・参考書・問題集がありますが、おすすめは上記のとおりです。人によって合う合わないがあるかと思いますので、本屋さんで立ち読みしてみると良いかと思います。

 

通信講座とスクールについて

独学では不安な方は、通信講座やスクールを積極的に利用しましょう。多少出費は必要ですが、独学でやるよりも合格まで近道ですし効率的です。私も通信講座を利用しましたよ☆

●通信講座の選び方やおすすめの通信講座についてはこちらの記事をどうぞ。
失敗しない!インテリアコーディネーター通信講座の選び方&おすすめ講座

●通学制のスクール比較についてはこちらの記事をどうぞ。
⇒(準備中)